Home > 仕事 > 商品開発能力

商品開発能力

  • Posted by:
  • 2007年3月25日 00:55
  • 仕事

偽装請負問題などを考えながら、根本的な問題、解決策は何かについて考えてみた。


・ビジネスモデル

偽装請負を行っている会社は、請負ピラミッドの中でマージンを取ることで安易に利益を上げようと考えている場合が多い。
断っておくが、外部に人を出すのがいけないというのではない。
人材の需要と供給を結ぶために人材派遣や人材紹介をすることは、従業員側から見ても発注側からみても、双方に利があり、商いとして成り立っていると言える。
逆に請負は商品開発を請け負うことで対価を得るものであり、そもそもの視点が異なる。
偽装請負が安易と言っているのは、2つのモデルのメリットを比較し、それぞれのメリットのみをいいところ取りしているが、デメリットについてはあまり考えていないという点である。
特に問題なのは法律について、きちんと考えられていないことである。

偽装請負が発覚したキヤノンの御手洗経団連会長は、「請負法制に無理がありすぎる」「これをぜひもう一度見直してほしい」などと開き直った発言をしたそうです。
経済界のトップがこのような発想では、日本の未来はどうなるのか本当に不安になる。


・教育

教育は国家百年の計と言われる。
破産寸前の米沢藩の藩主となった上杉鷹山は武家だけでなく、農民に至るまで区別なく教育を受けられるよう、受講制限の無い藩校を作った。
この藩校で学んだ者達が、やがて藩政改革を成功に導くこととなるのである。

組織も同じで、永く生きようとするならば長期的政策が重要となってくる。
よく、「お金が無い」とか「時間が無い」などという理由で教育を行っていない会社があるが、これは今儲けることしか考えていないことと同じである。
「お金が無い」、「時間が無い」というのも、実際にそうかもしれないが、教育とは何もセミナーに出席させたりするだけではない。
休日や業務終了後に、メンバー同士でテーマを決めてディスカッションするだけでも良いのではないだろうか。

想像できると思うが、偽装請負をやっている会社は教育もおろそかになっている場合が多いと思う。
偽装請負は悪い言い方をすると、「誰でも良いのでメンバーを確保してどんどん送り込む」戦略なので、本当に誰でも良いのである。
その人がどんな技術を持っているかが重要なのではなく、売れる経歴書になっているかが重要視される。
このため、経歴書の改ざんも平然と行われる事も多く、エンジニアの人格などどこにも存在しなくなってしまう。

ついでになるが、教育のポイントは長期的に残りそうな技術を中心に考えていくべきだと思う。
情報システム工学を中心として、永く業務で使えそうな技術に広げていくと良いのではないだろうか。
最新技術にも面白いものがあるが、流行らなくては意味が無い。
もちろん学ぶ価値はあるだろうが、業務に関係が無いのなら、軽く触れるくらいにしておくぐらいでも良いかもしれない。


・商品開発

重要なのはピラミッド構造から抜け出すことだと思う。
日本人は歴史的にもピラミッド構造の世の中だったこともあり、ピラミッド構造の中にいると落ち着くのかもしれません。
より旨い汁をすすれる上位ポジションの奪い合いであり、技術力より営業力が重要になってくるため、将来的な技術の砂漠化に繋がります。

請負ピラミッド依存症から抜け出すには、独自の商品開発能力が必要になってくる。
当然、請負ピラミッドから抜けると仕事が無くなってしまいます。
このとき生き残るためには、自社で商品を開発し、広く外に出していくことが重要となる。
これは、受け主体のビジネスを攻め主体に転換することであり、なかなか難しいことではあると思う。

しかし、システム開発業とは「モノつくり」の業界であり、「モノつくりは人を豊かにする」という前提で考えるならば、ユーザーが本当に求めているものを探り出し、考え、作り出していくことにこそ喜びがあるのではないだろうか。

Comments:0

Comment Form

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://magicbox.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/360
Listed below are links to weblogs that reference
商品開発能力 from LibertyBoy

Home > 仕事 > 商品開発能力

Search
Feeds
Tag Cloud
Recommend

SQLパズル 第2版 プログラミングが変わる書き方/考え方
SQLパズル 第2版 プログラミングが変わる書き方/考え方

ソフトウェアアーキテクチャ―ソフトウェア開発のためのパターン体系
ソフトウェアアーキテクチャ―ソフトウェア開発のためのパターン体系

ITアーキテクト vol.1
ITアーキテクト vol.1

オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン
オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン

アンチパターン―ソフトウェア危篤患者の救出
アンチパターン―ソフトウェア危篤患者の救出

おら!オラ!オラクル
おら!オラ!オラクル

プログラマの数学
プログラマの数学

スタイルシート スタンダード・デザインガイド―SEO/ユーザビリティ/アクセシビリティを考慮した実践的HTML&CSSデザイン術
スタイルシート スタンダード・デザインガイド―SEO/ユーザビリティ/アクセシビリティを考慮した実践的HTML&CSSデザイン術

セオリー・オブ・スタイルシート
セオリー・オブ・スタイルシート

テクニカルセキュリティ技術
テクニカルセキュリティ技術

まってる。
まってる。

Return to page top